SPOT 02

枯山水と、石の語り

七年をかけて問いかけた、禅僧・月照の庭。

0:00

字幕 / Transcript

この石庭は、江戸時代中期に作られました。

設計したのは、禅僧でもあり庭師でもあった月照という人物です。月照は、京都で修行を積んだのち、この地に招かれました。七年かけて完成させたこの庭には、彼の生涯が込められています。

枯山水の庭には、水がありません。

ではなぜ、見ているとそこに波を感じるのでしょう。白砂に刻まれた曲線は、大海の波を表しているとも、人の心の揺れを表しているとも言われます。月照自身は何も記しませんでした。解釈は、見る人に委ねられています。

中央に置かれた三つの石に注目してください。

最も大きな石が「本尊石」。その右に「脇石」、左に「守護石」と呼ばれています。三つの石の関係は、仏教の「三尊」を表しているとも、あるいは人の誕生・生・死を象徴しているとも解釈されます。

どちらが正しいかは、誰にも分かりません。それが禅の庭の作法です。

縁側に腰を下ろして、しばらくこの庭と向き合ってみてください。月照が七年かけて問いかけたものが、ふとした瞬間に届くかもしれません。

他のスポット案内